フォーカス=インフレ率の予測値微増=GDPは3・05%成長か

中銀が5日に発表した経済の動向予測調査「フォーカス」によると、今年の国内総生産(GDP)の成長予測は2・81%から3・05%に上方修正された。また、インフレ率も5・92%に上方修正されたと同日付現地サイトが報じた。
今回の調査は、1日に行われた第3四半期のGDP成長率の発表後初めてのもので、国内100以上の金融機関のアナリスト達は0・4%増という第3四半期のGDP成長率に好感したようだ。2023年のGDPの成長予測も0・70%から0・75%に上方修正されたが、連邦政府が来年度予算案のガイドラインとした2・5%とは大差がある。
他方、今年のインフレ率の予測値は5・91%が5・92%に微増。インフレ予測は10月21日集計、24日発表の6%以降、6週連続の上方修正だ。
今年のインフレ予測は6月3日集計の8・89%が最高で、2年連続で2桁台のインフレを記録していた状況は改善されているが、今年も政府の公式目標上限の5%を超える事は必至だ。来年の予測も5・02%が5・08%に引き上げられており、目標上限の4・75%を超えている。
中銀はインフレを公式目標上限以下に抑えるため、8月3日に経済基本金利(Selic)を13・75%に引き上げたが、今年と来年も目標上限を超えるのは必至と見られている中、金利の高止まりは長引きそうだ。
為替レートは1ドル5・27レアルが5・25レアルに低下。今年の貿易収支黒字予測は550億ドルのままだが、来年は560億ドルが581・5億ドルに修正された。今年の外国投資額は800億ドルが780億ドルに引き下げられたが、来年の予想は750億ドルで据え置かれた。