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PL、モロを当選無効で提訴=ボルソナロに直談判へ

2022年12月9日

モロ氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
モロ氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 ボルソナロ大統領の所属する自由党(PL)が、ラヴァ・ジャット作戦元判事で元法相のセルジオ・モロ氏(ウニオン党)の上議当選無効を訴えている。モロ氏がPLへの移籍を考えている矢先だった。7、8日付現地紙、サイトが報じている。
 この訴えはPLのパラナ州支部が起こしたもので、モロ氏の上議選でのキャンペーン中に違法な経費支出や前倒しの献金見られたとして、選挙地域裁に捜査を要請している。
 モロ氏は同州の上議選で総投票数の33・5%にあたる195万3188票を獲得しており、キャンペーン中の不正判明で当選取り消しとなれば、169万7962票を獲得したPL候補のパウロ・マルチンス氏が当選となる。党首のヴァルデマール・コスタ氏はPLパラナ支部の主張を後押ししている。
 同党は先月、電子投票機への不信を理由に大統領選決選投票の有効票の約6割にあたる票の無効を訴えて却下され、巨額の罰金を科されたばかりだ。
 モロ氏は大統領選のテレビ討論会でもボルソナロ氏の陣営について応援をしていたことなどから、この訴えは驚きをもってとらえられている。討論会での出来事は、ボルソナロ政権の法相時代に仲違いしたと思われていたモロ氏がボルソナロ氏と和解したしるしだと理解されていた。
 またモロ氏自身も、所属のウニオンが大統領に当選したルーラ氏の連立政党になりそうなことを嫌い、離党を検討。その候補としてPLを考えていた矢先だった。LJ判事時代にルーラ氏に有罪判決を下したモロ氏は、ボルソナロ氏を支持するかの行動の真意を訊かれ、「反ルーラという共通の目的がある」と語っていた。
 モロ氏は今回のPLの訴えに対し、「投票で勝てなかったから、別のことで勝とうとしている」と批判した。
 だがモロ氏は7日、この騒動の最中にボルソナロ氏と面会を行っている。その目的は、ボルソナロ氏に自身のPLへの移籍を後押しするのを依頼することだと報じられている。


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