航空機乗務員スト=18日の交渉は物別れに=19日から予定通り決行

操縦士や客室乗務員らが15日に決めた、19日からの無期限時限ストは予定通り、19日の6~8時の業務停止という形で決行され、当初の予定を上回る数の空港で影響が出たと同日付現地サイトが報じた。
今回のストは給与調整その他の労働条件改善を求めたもので、現在は6~8時の業務停止のみだが、業務停止がいつまで続くかは労使交渉の結果次第という無期限の時限ストだ。15日の決定後、国内航空会社組合(SNEA)の訴えを受けた労働高裁は16日、ストを決行する場合も90%の乗務員は勤務に就くように命じた。
また、18日には2022/23年の集団労働条約更新の提案も出されたが、全国航空機乗務員労組(SNA)によると、賛成は22・91%のみで、76・43%が提案に反対したため、交渉は決裂。19日のストは予定時刻に始まった。
ストによる影響は遅発が大半で、サンパウロ州ではグアルーリョス、コンゴーニャス、ヴィラコッポスの3空港、リオ市ではガレオン、サントス・ドゥモンの2空港、ミナス州のコンフィンス空港、セアラー州のフォルタレーザ空港をはじめ、連邦直轄区やゴイアニア州、マット・グロッソ・ド・スル州など、少なくとも11州13空港で遅れとキャンセルが発生した。
コンゴーニャス空港の場合は、正副操縦士や客室乗務員、航空整備士、ナビゲーター、無線オペレーターなどがストに参加。午前11時までに実施した調査では、38便の出発が遅れ、6便がキャンセルされたという。サントス・ドゥモン空港では5便の遅れで済み、影響は午前中で解消したという。
SNAによると今回のストは2カ月半に及ぶ交渉が決裂した結果起きたもので、ストへの参加率や効果を見極めた上で業務を停止する時間帯を拡大する可能性も示唆している。