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選挙地域裁=統一選当選者に認証授与=知事や連邦、州議員らに

2022年12月21日

サンパウロ州で認証授与式が行われたと報じる19日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部
サンパウロ州で認証授与式が行われたと報じる19日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 各地の選挙地域裁で19日、10月に行われた統一選挙の当選者への認証授与式が行われたと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 19日は統一選当選者の認証期限で、各地で正副知事や連邦議員(上院、下院)と州議員の認証授与式が行われた。
 サンパウロ州での認証授与式はサンパウロ市中央部のサラ・サンパウロで行われ、タルシジオ・デ・フレイタス次期知事とフェリシオ・ラムス次期副知事、州議に当選した95人と下議当選者70人、上議に当選したマルコス・ポンテス氏が認証状を受け取った。
 認証授与式は、民主主義的な選挙制度で選ばれ、該当する職務に就任できる事を確認するもので、19日が期限とされていた。
 サンパウロ州地域選挙裁のパウロ・ガリジア判事は認証授与式での演説で、サンパウロ州の有権者の過半数は女性だが、当選者の中では女性は少数派だと指摘した。同判事によると、サンパウロ州では女性の有権者が男性の有権者を200万人以上上回っているが、10月の選挙での当選者に占める女性の割合は23・5%に過ぎない。それでも、2014年の9・6%よりは改善したと述べた。
 サンパウロ州は全国一の3460万人の有権者がいるが、有権者と当選者を比較した場合の格差の縮小は、肌の色でも確認されている。今年の場合、当選者に占める黒人の割合は15・8%で、2018年の8・4%より増えている。
 それでも、黒人と褐色を混ぜると人口の過半数を占める事を考えると、実態と当選者との間の格差は依然として大きい。
 ガリジア判事は具体的な時事への言及は避けつつ、「2022年は激動の年で、選挙裁判所が90年間に及ぶ熾烈な歴史の中で直面した最も困難な試練の時だった」と回顧したが、それによって選挙裁判所はより強化されたとも語った。
 また、「未来の歴史家が2022年のブラジルの選挙管理委員会のパフォーマンスを説明するために使う言葉は、積み重なった逆境を克服する疑いの余地のない能力を示す『レジリエンス』という一言に尽きるだろう」とも語っている。


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