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北、南、南東部は年頭まで雨続き=少雨で農業に悪影響の地域も

2022年12月22日

国道101号線71キロ地点での陥没(サンマテウス市、20日付G1サイトの記事の一部)
国道101号線71キロ地点での陥没(サンマテウス市、20日付G1サイトの記事の一部)

 暦の上で立夏の前日である20日、サンタカタリーナ州(SC)やミナス州などで水害が起き、死者も出た。今年はエルニーニョ現象で北部でも雨が続く見込みだが、北東部北部や南部の一部などは少雨と見られていると20日付現地サイトが報じた。
 SCでの雨は17日から続き、20日までの48時間で300ミリ以上降り、洪水、土砂崩れ、倒木などが続いた北部海岸部のバルネアリオ・カンブリウは緊急事態を宣言。土砂崩れに伴う家屋倒壊では女子青年2人が死亡した。同州の平均降水量は130~150ミリで、同市の海岸は通常は乾いている区域も冠水したが、年末年始のホテル予約は続いている。国道101号線はサンマテウス市などで陥没、寸断している。
 SCやパラナ州の海岸部は年初までに50ミリ超の雨が降る見込みで、これまでの雨で地盤が緩んだ国道376号線沿線などは警戒が必要だ。国道376号線は20日、予防的に封鎖された。
 南東部で被害が多いのはミナス州で、20日までに91市が緊急事態を宣言。洪水や土砂崩れなどはベロ・オリゾンテ市(BH)やその周辺でも続き、BHでは10月以降の倒木関連の通報が536件に達した。21日未明には州西部コンタージェン市などを豪雨が襲い、アルーダ川が増水。BHやサバラー市が広範囲で水に覆われた。9月以降の死者は8人で、幹線道路の全面・部分封鎖も82カ所に上っている。
 エスピリトサント州でも、20日は北部ジャグアレで貯水ダム三つが決壊。他の貯水池二つも危険水位に達している。決壊したダムや水位が上がった貯水池周辺の住民は既に退避している。
 北東部ではマラニョン州南部とピアウイ州中心に50ミリ以上、バイア州では80ミリ超など、平年以上の雨となる見込み。中西部でもマット・グロッソ州やゴイアス州で150ミリ超、マット・グロッソ・ド・スル州極北部でも40ミリ程度降りそうだ。
 北部ではアマゾニア州中南部、アクレ州東部、ロンドニア州の大半で年頭までに50ミリ以上降るとされ、パラー州やトカンチンス州では150ミリ超の雨が見込まれている。
 一部の地域に降雨が偏る結果、北東部北部やロライマ州、極北部以外のマット・グロッソ・ド・スル州、南部の一部では逆に少雨となり、農業に悪影響が出る可能性があるという。


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