ボルソナロ派、軍施設前での抗議から撤退=ルーラの大統領就任を受け
ルーラ大統領の就任式終了後、陸軍本部やその他軍施設前で軍事介入などを求めていたボルソナロ前大統領の支持者たちがキャンプを解体し、家に帰り始めた。2、3日付現地紙、サイトが報じている。
ボルソナロ前大統領支持者らによる抗議活動は昨年10月30日の大統領選決選投票直後から始まった。軍施設前で軍事介入を求める人々のキャンプは、幹線道路封鎖と並ぶ抗議活動の中核をなしていた。彼らは約2カ月間にわたってテントを張り続けていた。
軍や警察が撤去に動かなかったため、キャンプを張っての抗議活動は長引いていたが、ルーラ氏の大統領選認証式があった12月12日にブラジリアでバスの焼き討ちや連警ビルへの侵入事件、年末にブラジリア空港近くで燃料トラックに爆発物がしかけられたりする騒ぎが繰り返されたことなどで、キャンプ参加者の帰宅が強く促されるようになった。
抗議者集団は12月30日にボルソナロ氏が米国フロリダに飛び立った後も、人数を減らしながらもキャンプを崩さず、抵抗し続けていた。だが、ルーラ氏の大統領就任が正式なものになったことで挫折した形となった。
ブラジリアの陸軍本部やミナス・ジェライス州ジュイス・デ・フォラなどの軍施設では2日にテントの解体やトラックの撤去が進められ、抗議者達がバスに乗って一斉に立ち去る光景が見られた。
また、抗議期間中には近隣から参加した抗議者の車が軍施設近くの駐車場を専有していたが、それも閑散としたものとなっている。