連邦政府が燃料供給を保証=製油所へのアクセス妨害受け

鉱山動力省が9日の朝、燃料の供給を保証し、国内の製油所や燃料供給のためのターミナル、基地も正常に機能しているとする声明を出したと同日付現地サイトが報じた。

これは、8日夜、パラナ州アラウカリア市のジェツリオ・ヴァルガス製油所で起きた製油所へのアクセスを妨害する行為による影響を否定するためのものだ。同製油所での妨害行為は、8日にブラジリアで起きたボルソナロ派の反民主主義的な破壊行為から数時間後の22時頃起きた。
具体的には、同製油所前でボルソナロ派が抗議行動を行い、車両の通行を妨げた上、道路の敷石を剥がし、燃料を積んだ車や積もうとする車の出入りも妨げようとしたという。
同州軍警によると、抗議行動への参加者の一部は立ち退き命令にも従わず、内2人が公務執行妨害で警察署に連行されたという。この二人は調書にサインをした後に釈放されたが、市警備隊は現場で火炎筒も押収した。
軍警によると、現場を通りかかり、抗議行動を行っていた人達に向かって発砲した男女2人組も連行され、事情聴取を受けている。
敷石が剥がされた道路は9日の朝、修復作業が行われており、現場周辺は連邦道路警察や軍警、市警備隊が警備にあたっている。
アレシャンドレ・シルヴェイラ鉱山動力相は、他の省庁とも連携し、製油所や燃料供給機関での抗議行動の監視を続けており、安定した燃料供給を保証すると明言した。
ブラジリアでの暴挙などと並行して、選挙結果に不満を抱く前大統領支持者のトラック運転手による幹線封鎖が起きるとの噂もあったが、トラック運転手の組合もデモへの参加を拒否しており、デモ決行は定かではない。