サンパウロ市=観光業がコロナ禍前の水準に=11月は10・7%成長記録
サンパウロ州商業連盟が10日、22年11月の聖市の月間観光活動指数(Imat)は前月比で10・7%増の100ポイント(P)だったと発表したと同日付伯字サイトが報じた。
Imatが100Pに達したのは20年1月以来だ。サンパウロ市では20年2月の新型コロナの最初の感染者確認後、外出規制などで業績が落ち込んでいた。
同連盟によると今年の見通しはポジティブで、イベントや企業部門、レジャー部門が年間を通じて活発に動く見込みだ。今年はカーニバルも通常開催で、観光企業は外食、道路&航空輸送、宿泊施設の全てで好調な動きを見せているという。
また、文化や食のツアーを楽しむレジャー目的の観光客が増え、客足が減りがちだった1月や12月、7月も減らなくなっている。
昨年11月のImatは複数の休日とF1グランプリ、ブラックフライデーやクリスマスといった買い物客の増加が重なり、20年1月比で21・9%増えた。特に影響が大きかったのはF1で、業界の1日の平均売上は33%増え、前年同月比で77%増の4160万レアルに達した。
F1の時期の客室占有率は71・9%、1日平均の宿泊費は1日587レに達した。空港やバスターミナルの利用者も21年同月を23%と10%上回ったという。