リオ市海岸=本格的な暑さ到来で大量のゴミ=14~15日に610トン超

気温が低く、雨模様の日が続いていたリオ市に体感温度50度以上という本格的な暑さが到来した先週末、同市の海岸は大勢の海水浴客で埋まり、大量のゴミが残ったと16、17日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
同市の清掃会社Comlurbによると、リオ市内の海岸線56キロを掃除した結果、14~15日は610トン超のゴミが回収されたという。回収されたゴミの中には使い捨てタイプのプラスチックのコップやフォーク、タバコの吸い殻、ビールの瓶などが含まれている。
14~15日に回収されたゴミの量は、通常の夏の週末の350トンの倍近い。Comlurbでは12月以降、海岸部の清掃活動を強化する、「プライア・リンパ(きれいな海岸)」作戦を展開している。この作戦は清掃員の数とグループと共に、ゴミ箱やゴミ回収用のコンテナも増やし、清掃を徹底するためのもので、毎年、夏の時期に実行されている。リオ市南部にある海岸には、海水浴客自身がゴミの分別廃棄を行えるよう、1千個以上のゴミ箱やコンテナが置かれている。
同社では、きれいな海岸を保つには海水浴客の協力が不可欠とし、19日から「プライア・リンパ」作戦を強化する意向だった。
だが、14~15日のゴミの量を見て、強化開始を18日に前倒しする事を決めた。具体的には、複数の清掃員達からなるグループが音楽を流して踊りながら正しいゴミの捨て方を示すという啓蒙型のキャンペーンで、夏が終わるまでは、各地の海岸で木曜~土曜日にこの活動を繰り返すという。
18日の対象はペドラ・ド・レメ海岸で、以下、19日はイパネマ海岸の9、10号地点、20日はサンセバスチャン海岸、21日はレブロン海岸の11、12号地点のように続く。
Comlurbによると、14~15日のゴミが通常を大きく上回った原因の一つは、レクレイオ・ドス・バンデイランテス海岸で開催されたパゴッデのショーだ。このショーは違法で、環境に与える損害や音響、ゴミ回収のための対策無視、不当な海岸占拠に、景観を損なった事などで総額1万4928・80レアルの罰金が科せられた。同海岸で通常の日曜日に回収されるゴミは約20トンだが、15日は88・4トンのゴミが回収されたという。