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サンパウロ市小売販売=22年下半期は7・7%成長=年間ではコロナ禍前下回る

2023年1月21日

サンパウロ市の小売販売が下半期に7・7%成長したと報じる19日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部
サンパウロ市の小売販売が下半期に7・7%成長したと報じる19日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 サンパウロ商業協会(ACSP)が19日、2022年下半期のサンパウロ市の小売販売は前年同期比で7・7%成長したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 同協会では、下半期の小売販売の成長は、生活扶助の「アウシリオ・ブラジル」の増額や雇用の増加、消費者の信頼感の回復などの影響だと見ている。
 ただし、年間で見ると、コロナ禍前の2019年の実績を2・4%下回っている。
 今年の小売販売に関しては、経済基本金利(Selic)が高止まりしている事や新政権の経済・財政政策が現時点では明確になっていない事、負債を抱えている家庭が多い事などから、1・5%程度の緩やかな成長になると見られている。
 同協会では今年の国内総生産(GDP)についても、欧米諸国の成長が緩やかで、景気後退(リセッション)が起こる可能性があり得る事などを加味し、0・6%程度と予想している。
 アルフレッド・クタイト・ネット会長は、ブラジルや世界の経済の先行きが不透明なため、多くの企業家は投資にも二の足を踏んでいるとした上で、連邦政府が歳出削減に務め、種々の改革を進める必要があるとの見解を表明。行政改革は税制改革以上の緊急案件との考えも明らかにしている。


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