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リベイロ元教育相捜査にボルソナロ介入疑惑=逮捕後進展なく

2023年2月7日

リベイロ元教育相(Fabio Rodrigues pozzebom/Agencia Brasil)
リベイロ元教育相(Fabio Rodrigues pozzebom/Agencia Brasil)

 2022年に国立教育促進基金(FNDE)の不正使用疑惑で逮捕まで起きたミルトン・リベイロ元教育相に対する捜査がボルソナロ(当時)大統領の介入によって止められていた疑惑が浮上している。6日付伯字紙、サイトが報じている。
 リベイロ氏は福音派牧師のロビイスト、ジウマール・サントス氏とアリウトン・モウラ氏を介し、福音派の市長らに対してFNDEの支払いを優遇していた疑いを持たれ、22年6月22日には連邦警察に逮捕される事態にまで至っていた。
 この時は、ロビイスト2人とリベイロ氏の側近のルシアノ・デ・フレイタス・ムッセ氏、アリウトン氏の義理の息子のエルデル・バルトロメウ氏も逮捕された。
 だが、この件に関してはその後も、新たな容疑者の浮上や、容疑者たちの口座や携帯電話などの情報公開などが行われずに止まったままになっている。同年6月には裁判所がリベイロ氏や妻、娘、アリウトン氏の娘と娘婿の銀行口座の開示を許可したが、その後は何も進んでいない。
 このことから、ボルソナロ氏や当時の教育省関係者が連邦警察に圧力をかけたとの疑惑が浮上している。
 リベイロ氏は同年3月に、一部の牧師に対して「あなたを優遇することはボルソナロ大統領からの司令だ」と発言した録音が漏洩。逮捕の約2週間前に娘に電話をかけ、「私が逮捕されるかもしれないと大統領から連絡があった」と話していたこともその後に判明している。
 リベイロ氏の逮捕は大統領選のキャンペーンの1カ月強前で、ボルソナロ氏に不利に働くと予想されていた。
 国立会計検査院は今年に入り、ボルソナロ前大統領の政権下では、教育省が関与した建設事業費が予算の14倍にもあたる88億レアルに上っていたことを公表。これが、リベイロ氏に対する疑惑を再燃させることにもなっている。


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