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林大使、イタペチ文協を訪問=バドラケット70本寄贈=外務省スポーツ外交促進事業で

2023年2月11日

贈呈式の様子。ダニエル・ミツル・ハガ会長(左)と林禎二大使(右)
贈呈式の様子。ダニエル・ミツル・ハガ会長(左)と林禎二大使(右)

 林禎二駐ブラジル日本国大使は2日、日本国外務省スポーツ外交促進事業の一環としてサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市のイタペチ農事文化協会(イタペチ文協、ダニエル・ミツル・ハガ会長)を訪問し、70本のバドミントンラケットを寄贈した。同協会会館で贈呈式が催され、協会員ら約180人が出席した。
 贈呈式で挨拶に立ったダニエル会長は「当協会の歴史とバドミントンには強い繋がりがある」と同地の歴史を振り返り、協会活動に携わった先人たちに敬意を表した。
 林大使は「今回の寄贈がバドミントン活動の意欲増加につながり、より多くの人に認知されるきっかけになってくれれば」と語り、イタペチ文協でバドミントン活動を行う青年らにエールを送った。
 江口雅之国際協力機構(JICA)ブラジル事務所長は「バドミントンは年齢を問わず楽しめ、健康増進にも繋がるスポーツです」と競技への参加を勧め、現在JICA協力隊員として日本から指導者の派遣の選抜準備をしていることを明かした。同地には2018年にJICA協力隊員がバドミントンの指導のため派遣されている。
 モジ・ダス・クルーゼス市議のエドアルド・オタ氏は「市はスポーツ分野への投資を行っており、バドミントン会場も設立する方針です」と述べ、バドミントンの普及に協力的な姿勢を見せた。
 外務省スポーツ外交促進事業では合計160本のバドミントンラケットが伯国の団体へ寄贈される。バトミントンラケットは新品で一本約2万円(約785レアル)する。
 式典後、バドミントン部員と林大使によるラケットの試打会が協会体育館で行われた。林大使と試し打ちをした豊田英治さん(19歳、4世)は「大使がバドミントンが上手で驚きました。緊張したけど、大使はとても友好的で楽しかったです。ラケットを寄贈してくれたことにも感謝と幸せの気持ちでいっぱい。今後も精一杯バドミントンに力を注いでいきます」と話した。
 林大使は「使う言語が違ってもラケットを持てば心を通じ合わせることができます」と語り、日本で伯国人サッカー選手約100人が活躍していることなどを挙げながら、スポーツ交流の意義を述べた。
 その後、懇親夕食会が催され、イタペチ老人会会長の壇定規さんが乾杯の音頭をとり、協会会員らが持ち寄った手料理に舌鼓を打ちつつ、参加者らは親交を深めた。林大使は同地特産物の柿を描いた墨絵を協会に寄贈した。


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