サンパウロ州=火炎瓶を投げた少年逮捕=腕にナチスの腕章をはめ
13日、サンパウロ州モンテ・モールで、学校に手製の火炎瓶を投げつけた容疑で17歳の少年が逮捕された。その少年にはナチス支持の傾向が見られたという。13日付現地サイトが報じている。
少年は同日午前8時35分頃、州立プロフェソール・アントニオ・スプロエッセール校に到着した。監視カメラの映像によると、少年は黒い服を着ており、左腕にはナチス・ドイツのハーケン・クロイツをあしらった腕章をはめていた。
少年は乗ってきた車から火炎瓶二つを取り出すと、同校の壁に向けて投げつけた。火炎瓶はプラスチックの瓶に燃料を詰めた手製の品で、コンクリート製の植木鉢が壊れたが、校舎や生徒には被害は出なかった。
少年は同校の卒業生だが、校内に立ち入ることはできず、市警備隊員と軍警によって補導された。現場からは、残りの火炎瓶やライター、小型の斧も押収された。
この騒動では消防隊が動員され、教職員や生徒たちも一時避難した。同校では午前中、12~15歳の生徒約300人が学んでいるが、事件後は現場検証のため、授業も中止となった。
モンテ・モール市役所は事件後、今回の事件は単発的なもので、「類似の事件とは関連性がない」とし、市内の学校の警備を強化することを約束した。
昨年11月にはエスピリトサント州アラクルスで、ナチスの腕章をはめた少年が二つの学校に侵入し、銃を乱射。4人が死亡し、13人が負傷する事件が起きていた。