カーニバルは各地で盛況?=ホテルの客室稼働率予測

ブラジル・ホテル業者会(ABIH)が、カーニバル期間中は、伝統的にパレードなどで知られている州中心に、高い客室稼働率を記録するとの予測を打ち出していると14日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
ABIHのマノエル・リニャレス会長によると、14日現在も相当数の予約があり、客室稼働率はかなり高くなっているが、国内の観光客はぎりぎりになって予約をする人も多く、各地でサンバスクールのパレードが始まる17日までは客室稼働率がより高まる可能性があるという。
「リオのカーニバル」で知られるリオ市では見込み客室稼働率が85%に達しており、サンボドロモでのパレードがある期間中はほぼ100%に達すると見られている。ラゴス地方も100%に達する見込みだ。
カーニバル期間中の喧騒を逃れたい人達が出かけるコスタ・ヴェルデやパラチ、アングラ・ドス・レイスといった市も85%を超えているという。
サンパウロ州では内陸部や海岸部の客室稼働率がおよそ95%に至っているが、サンパウロ市の客室稼働率は55%程度だという。
エスピリトサント州の見込み客室稼働率は90%で、ミナス州では州都のベロ・オリゾンテ市が62%を記録しているという。
北東部では、ペルナンブコ州、バイア州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州がほぼ100%に達している。その他の州は、セルジッペ州91%、アラゴアス州83%、セアラ州とマラニョン州各80%、パライバ州75%、ピアウイ州69%となっている。
中西部ではゴイアス州が順調で、カルダス・ノヴァス市の100%をはじめ、リオ・ケンテ市98%、ピレノポリス市90%、アルアナン市70%などと続くが、州都のゴイアニア市は45%で、マット・グロッソ州と同じ数字にとどまっている。
マット・グロッソ・ド・スル州も、観光地として知られるボニト市が85%に達しているのに対し、州都のカンポ・グランデ市は40%となっている。ブラジリアは25%だ。
北部ではアクレ州の客室稼働率が70%に達しているが、その他は振るわず、パラー州は州都ベレン市と内陸部がどちらも15%。アマパー州は40%、トカンチンス州は30%となっている。
南部のリオ・グランデ・ド・スル州は100%に達する可能性があるが、内陸部のグラマド市やカネラ市は80%、ベント・ゴンサルヴェス市は70%と予想されている。
サンタカタリーナ州では州都のフロリアノポリス市が100%となる見込み。コスタ・ヴェルデ&マル市は90%、ヴァレ・ド・コンテスタド市とカミーニョ・ドス・プリンシペス市が各80%、マニーニョス・ド・アルト・ヴァレ市が78%となっている。パラナ州は60%と予想されている。
リニャレス氏によると、パンデミックの間は80%のホテルが営業を停止しており、残りの20%も客室稼働率が5~8%だった事を考えれば画期的な数字で、2020年のカーニバルの時期にも近づいているが、全国的な回復を見るにはもう少し時間がかかりそうだという。