エリゼ=10年の刑期終えて出所=夫殺害犯、アプリ運転手に
2012年に日系大手食品企業「YOKI」経営者の北野松永マルコス氏をバラバラ殺人したことで知られる妻エリゼ氏(41)が実刑を終えた後、サンパウロ州でアプリの運転手になっていたことがわかったと、23日付フォーリャ紙サイト(1)などが報じている。
エリゼ氏は2012年5月20日、サンパウロ市ヴィラ・レオポルジーナの自宅で夫マルコス氏(当時42)を380口径のピストルで射殺した後、体を切断して道路わきに捨てた。
翌月逮捕されたエリゼ氏は2016年に19年の実刑判決を受けたが、2019年に刑期が減刑され、22年5月に出所していた。刑を終えて出所した人は罪を償っており、一般市民と何ら変わりはない。
この殺人事件は2021年8月に配信サービス「ネットフリックス」でドキュメンタリーにもなり、さらに出版物も刊行されるなど、長きにわたり国民の関心が高い。
エリゼ氏は現在、サンパウロ州内陸部のフランカ市で三つのアプリの運転手を務めており、普段はメガネやマスクを使い、利用者に身元がわからないようにしているという。アプリ利用者による彼女の運転や接客には5点満点中4・80点がついていると報じられている。