バイーア州=中国BYDが自動車生産拠点か=旧フォード工場の再活用を交渉

26日付エスタード紙(1)によれば、バイーア州のジェロニモ・ロドリゲス知事(労働党)は、ルーラ政権が同州カマサリ市の旧フォード工場の再活用に向けて中国の自動車メーカーBYD(比亜迪汽車工業有限公司)と交渉していることを確認した。
BYDは08年12月に世界初の量産型プラグインハイブリッドカー「BYD F3DM」を発売。22年に初の完成車の国外工場をタイに建設。24年に操業を開始予定で、年間約15万台を生産。タイ国内および近隣諸国向けに出荷する計画と言われる。
ロドリゲス氏は「ブラジル北東部の産業発展の再開がここにある! ルーラは中国を訪問し、旧フォード工場の跡地にBYDを設置することについて協議する予定だ。我々は応援している」と公式ツイッターに投稿した。
フォードがブラジルでの生産を終了する中、カマサリ市の工場は2021年初頭に活動を停止した。昨年から、世界的な中国の電気自動車メーカーBYDがカマサリ市の工場に興味を示しているとの噂が浮上し始めた。
25日にはルイス・マリーニョ労働大臣も、政府が工場再開の交渉を行っているとことを認め、「ルーラ政権はバイーア州の旧フォード工場再開を交渉し、ブラジル北東部の重要な産業地域を再活性化する」と自分の公式ツイッターで発信している。
昨年11月末、当時のバイーア州知事で現官房長官のルイ・コスタ氏が、BYDがフォードの施設を管理すると発言していた。だが当時、BYDは政府との間で意向表明書を締結したとし、いくつかの懸案はまだ分析中だと発表していた。