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三権中枢施設襲撃事件=「軍人の裁判も最高裁管轄」=モラエス判事が見解示す

2023年3月1日

モラエス判事(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
モラエス判事(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 アレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事は2月27日、1月8日の三権中枢施設襲撃事件に関わった軍人について、「最高裁に裁く権限がある」との判断を下した。2月27日付フォーリャ紙サイト(1)などが報じた。
 同襲撃事件に関しては、襲撃行為に直接加担した軍人もいれば、抗議者たちを制止する立場にありながら襲撃を黙認したことで責任を問われている軍人もいる。大統領府安全保障室(GSI)や軍警、大統領府特別警備隊などが後者に当たる。
 軍裁判所が存在するため、軍人の容疑はどの裁判所が管轄になるか議論を呼んでいた。モラエス判事は今回の件に関して「最高裁に権限がある」と判断。同判事はすでに連邦警察に対し、該当する軍人に対する捜査も求めている。捜査は守秘義務が求められる見込みだ。
 モラエス判事は「軍裁判所は『軍の犯した罪に対しての裁判所』であり、『軍人個人が犯した罪に対しての裁判所』ではない」との判断を行っている。捜査対象に関しても「関わったとされる軍人全てに対して」と厳しい姿勢を見せている。
 捜査に関しては、ボルソナロ政権での最後の陸軍司令官のマルコ・アントニオ・フレイレ・ゴメス氏や同じく大統領府軍司令官だったグスタヴォ・エンリケ・ドゥトラ氏が含まれるかも注目されている。
 連邦直轄区の軍警からの報告によると、1月8日の襲撃の母体となったブラジリアの軍本部前にある抗議者キャンプの解体作業を、この両氏が阻止していたとされているためだ。


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