「アカデミー賞ノミネートリストに名前を」=ブラジル人作曲家の遺族が訴え
20世紀前半に活躍した作曲家のルピシニオ・ロドリゲス(1914〜1974)の遺族が、ルピシニオの名を米国アカデミー賞のノミネートの公式記録に名前を入れるよう求め訴えを起こしている。6日付G1サイト(1)が報じている。
ルピシニオの遺族が問題としているのは、1945年のアカデミー賞作曲賞にノミネートされた「レディ・レッツ・ダンス」というイギリスのミュージカル映画でルピシニオが1938年に書いた「セ・アカーゾ・ヴォセ・シェガッセ」という曲がルピシニオの名がクレジットされずに使われていたとしている。
このことは、昨年に公開されたルピシニオに関してのドキュメンタリーで初めて明かされ知られた。ルピシニオは生前にこの映画を鑑賞した際に自分の曲が無断使用されていたことに強く動揺していたとされている。
このことを知った遺族は、アカデミー賞を運営する映画芸術科学アカデミーに嘆願書を送付。ルピシニオの名をノミネート対象の人物の一人に加えるよう求めた。
遺族によると、賠償金などは一切求めないという。