IBGE=穀物などの生産量見直し=1月の予測より1・3%減少
地理統計院(IBGE)が9日、穀物やマメ科植物、油糧種子の収量に関する新しい予測を発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
2月に実施された農業生産体系調査(LSPA)によると、新たな収量予測は2億9800万トンで、1月に行われた調査による予測値を1・3%(390万トン)下回った。収量予測の下方修正は、全国で3番目の穀物生産州であるリオ・グランデ・ド・スル州で起きている、ラニーニャ現象に伴う干ばつが主な原因だ。

2月の予測が前月予測を下回った作物は大豆(前月予想より1・7%減)、米(2・5%減)、第1期のトウモロコシ(2・5%減)、第2期のトウモロコシ(0・4%減)となっている。
それでも、今年の収量予測は昨年の予測より13・3%(3490万トン)上回るという。前年比で増収が見込まれているのは、大豆(21・3%)、トウモロコシ(10・2%)、草木綿花(1・4%)などだ。
IBGE調査員のカルロス・バラダス氏によると、2億9800万トンという収量予測は統計史上最多で、大豆とトウモロコシの収量予測も史上最多だという。
ただし、米は6%、小麦も13・8%の減収となると見られている。
作付面積は拡大傾向にあり、大豆は昨年比で4・8%、トウモロコシは4・1%、草本綿花は1・2%増えると見られている。だが、米と小麦の作付面積は、各々、5・8%と2・8%減少すると見られているという。