リオ・グランデ・ド・スル州=ぶどう園に700万レの賠償=200人以上の奴隷労働に対し
【既報関連】2月に発覚したリオ・グランデ・ド・スル州山間部のワイナリー(ぶどう農園)での奴隷労働問題で、関与した三つのワイナリーが700万レアルの賠償金を支払うことになった。10日付G1サイト(1)が報じている。
これは、リオ・グランデ・ド・スル州の労働検察局が発行した対応改善誓約書(TAC)によって決まった。それによると、奴隷労働を行わせていたアウローラ、ガリバルディ、サルトンの3社に700万レアルの賠償金が課されることになった。
そのうちの200万レアルは3社が関与する農園で保護された奴隷労働の被害者たちへの賠償に充てられ、残り500万レアルは、そもそものぶどう生産プロジェクトの企画主やファンドなどに対して、名誉を毀損した賠償金として支払われることなる。
今回摘発された奴隷労働では、バイア州を中心とする北東部から駆り出された労働者約200人が外注の形で農園に送り込まれ、同州山間部のベント・ゴンサルヴェスで午前5時から長時間の単純労働を課された上、10数キロ離れた劣悪な施設に宿泊させられていた。労働者たちが脱走を試みると、現場監督らが脅しをかけ、暴力も振るったとも報告されている。