アントニオ・ペドロ死去=ドラマやお笑いでおなじみ
約半世紀にわたり、ブラジルのテレビ、映画界で活躍してきた俳優のアントニオ・ペドロが12日、リオ市の病院で呼吸不全のため、亡くなった。82歳だった。12日付フォーリャ紙サイト(1)などが報じている。
アントニオは1940年にリオ市で生まれた。1960年代からお笑いや脚本などの芸能活動を始め、1969年にトゥピ局の番組で最初の役を得た。72年にはグローボ局に移籍。子供番組「オ・シッチオ・ド・ピカパウ・アマレロ」で注目される。
最盛期は80年代で、グローボ局の人気ドラマ「サッサリカンド」(87年)「べべ・ア・ボルド」(88年)に主要な役を演じた。映画でも1979年にブラジリア映画賞大賞に輝いた「ムイト・プラゼール」で主演した他、70年代の大ヒットドラマ「ガブリエラ」の83年の映画版にも出演した。
その後も、ブラジルきっての喜劇俳優だったシコ・アニージオの代表的テレビ番組「ライムンド先生」や、近年の人気コメディ番組「ゾーラ・トタル」への出演で知られた。
また、80年代にはリオ市文化局長、90年代にはリオ州立大学の演劇プロジェクトのコーディネーターも務めた。