サンパウロ市=止まない大雨で被害相次ぐ=チエテ川では女性の水死体も
13日、サンパウロ市東部で強い雨が降り、チエテ川で女性の水死体も見つかった。13日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
女性の遺体が発見されたのは、サンパウロ市の中央部でチエテ川とタマンドゥアテイ川が交わるところにあるエスタイアジーニャ橋近くだった。女性の身元は不明で、年齢は45歳くらいと推定されている。警察や消防などは、女性は大雨のため、何らかの形で川に落ちて溺れたものとみている。
聖市の非常事態管理センター(CGE)によると、東部モオッカではこの日、88ミリの雨を観測。風速も北部サンターナとトゥクルヴィで時速33・8キロを記録していた。
聖市内では先週前半から連日、強い雨が降り続き、8日には南部モエマでゲリラ豪雨に襲われた88歳の女性が、運転中の乗用車の一部が水中に潜るほどの冠水被害に遭い、車内で亡くなっている。
13日も、東部をはじめとして50カ所以上の道路が冠水し、通行不能となっており、救助隊がゴムボートを使って救助作業を行う光景が見られたほか、約40件の倒木、約20カ所の土砂崩れが報告された。
CGEによると、15日からは雨量が減りはじめるが、それまでは洪水、浸水、道路の冠水、土砂崩れといった被害が生じる可能性が高いままだという。