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国立博物館=2026年前半に再開か?=サンタナ教育相が23日に発表

2023年3月28日

国立博物館の再建工事に携わる人々とルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)
国立博物館の再建工事に携わる人々とルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)

 リオ市にある国立博物館は2018年に発生した火災以後、修復工事が進められているが、カミロ・サンタナ教育相が23日に2026年上半期には再開との見通しを発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 23日はルーラ大統領やサンタナ教育相、マルガレッテ・メネゼス文化相、エステル・ドウェック公共サービス管理革新相が工事現場を視察しており、同博物館の管理運営を担当するリオ連邦大学の代表者達が出迎えた。
 サンタナ教育相は、再建のために投じられた資金は4・45億レアルに及んだが、今後も1・8億レアルの資金が必要とした上で、現在不足している額を埋め、修復工事を完了するため、複数の機関との対話を行っていることも明らかにした。
 教育相は、近日中にペトロブラスやブラジル銀行、連邦貯蓄銀行(Caixa)の代表者達と話し合うつもりであることにも言及。
 社会経済開発銀行(BNDES)のアロイジオ・メルカダンテ総裁も、同行はこれまでも歴史的な文化資産の保持や修復のために多くの資金を割いており、国立博物館にも5千万レアルの支援を行ってきたとした上で、支援を拡大するとの意向を表明した。
 国立博物館は1818年にドン・ジョアン6世によって建てられた。当初の目的は科学的な興味に基づいて集めたコレクションの管理で、リオ市中央部のカンポ・デ・サンタナにあったが、これらの資料や研究員達は1892年に、1889年までポルトガル王室とブラジル皇族の公的な住居として使われていたキンタ・ダ・ボア・ヴィスタのパッソ・デ・サンクリストヴァンに移された。
 パッソ・デ・サンクリストヴァンは1938年に国立歴史美術遺産院(Iphan)によって文化遺産に指定された上、エジプトのミイラのセットのような貴重な資料も保管していた。同館はラ米最大の自然科学史上のコレクションを有していたが、2018年の火災で2千万点の収蔵品の約85%を失った。
 同館のアレッシャンデル・ケルネル館長は国やその他の機関による支援に感謝した後、博物館の一部は来年中に落成式を行い、公開できる部分を少しずつ増やしていきたいと発言。新たな資料を得るためのキャンペーンにも取り組んでいることを明らかにした。


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