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サンパウロ市市長選=サレスは出馬を熱望も=PLがヌーネス市長支持優勢

2023年3月30日

サレス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
サレス氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 リカルド・サレス元環境相が来年のサンパウロ市市長選を狙っているものの、所属の自由党(PL)では現職のリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)を支持する勢力が強く、割れていると、26付フォーリャ紙(1)などが報じている。
 PLは下院、サンパウロ州議会でも議席を多数獲得。全国最多人口のサンパウロ市に関しても、勢力を握りたいところだ。だが、同党の同市長選候補に関し、ボルソナロ派は前政権の環境相で出馬を強く希望しているサレス氏を推そうとしているが、党の趨勢ではヌーネス市長の再選を支持する声の方が強いという。また、党内のボルソナロ派の間では、前大統領三男エドゥアルド下議を推す声もある。
 サレス氏はボルソナロ氏、さらにタルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)の支持を望んでいる。だが、タルシジオ氏に関してはかねてから、イデオロギーに偏りすぎた言動を回避する傾向が強い。更に、ヌーネス市長とは、クラコランジア対策などを通じて良好な関係を築いているところだ。
 また、ヌーネス市長が、所属のMDBをはじめ、民主社会党(PSDB)やジルベルト・カサビ元市長が党首の社会民主党(PSD)など、サンパウロ市で強い中道、中道右派の政党に強いことも、PLに二の足を踏ませる要因となっている。
 サレス氏は29日付エスタード紙で、「もしPLがヌーネス氏を選べば、サンパウロ市での選挙には負けてしまう」と不満を漏らしている。
 来年のサンパウロ市市長選では、ルーラ大統領の労働者党(PT)のバックアップを受けており、20年の市長選次点のギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)や、タバタ・アマラル下議(ブラジル社会党・PSB)など、左派に注目候補が目立っている。昨年の大統領選でも、サンパウロ市はルーラ氏がボルソナロ氏の支持を上回っていた。


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