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リオ・グランデ・ド・ノルテ州攻撃事件=指示疑われる女を逮捕=リオ市ペーニャ区に潜伏

2023年4月4日

連行されるアンドレザ容疑者(2日付G1サイトの記事の一部)
連行されるアンドレザ容疑者(2日付G1サイトの記事の一部)

 【既報関連】リオ市で2日夕方、3月14日未明から24日に繰り返し起きた、リオ・グランデ・ド・ノルテ州内の犯罪組織による公的機関や公共交通機関その他に対する攻撃を指示していたとされる女性が逮捕されたと3日付アジェンシア・ブラジル(1)や2日付G1サイト(2)などが報じた。
 逮捕されたのはアンドレザ・クリスチナ・リマ・レイトン容疑者(31)で、リオ・グランデ・ド・ノルテ州ではビビ・ペリゴーザ(危険なビビの意)の通称で知られている。
 彼女は2020年1月からリオ市北部ペーニャ区の複合スラムに潜伏していたが、同市西部カンポ・グランデにあるショッピングセンターに出向いたことを知った麻薬抑圧警察(DRE)によって逮捕された。
 彼女は夫が死んだ2016年9月以降、犯罪組織のリーダーの一人として、同州内の麻薬の売買などを取り仕切っていた。彼女がリオ市内に潜伏していることを突き止めたDREは1週間前からその動向を監視しており、ヴィラ・ケネディの隠れ家を出たのを追いかけ、逮捕した。
 リオ・グランデ・ド・ノルテ州保安局によると、彼女に対しては、麻薬密売と犯罪組織形成の二つの罪状で逮捕令状が出ており、同州の警察が行方を捜索していたという。
 リオ州のクラウジオ・カストロ知事はアンドレザ容疑者の逮捕直後、同容疑者逮捕を告げ、市警の働きを称えるツイッターを流した。
 DREのロドリゴ・コエリョ警部によると、アンドレザ容疑者は犯罪者の間で「砲兵商会」と呼ばれるコミュニケーション・グループを作り、殺人や連続強盗、公共の建物の略奪、車両や家屋への放火などのテロ行為を助長していたと説明しているが、本人はテロ行為への関与を否定し、麻薬密売組織とも関係を断ったと語っているという。
 リオ・グランデ・ド・ノルテ州での3月14日未明から24日にかけてのテロ行為は300回以上に及び、一般市民からも死者が出たが、25日以降は攻撃が止んでいる。同州保安局によると、テロ行為に関与したとして逮捕された犯罪者は280人を超え、火器46丁や爆発物149個が押収されている。
 連邦政府は発生直後に治安部隊を派遣した後も治安関係者を追加派遣した他、フラヴィオ・ジノ法相が現地を訪れ、当局と対策を討議するなどして協力。また、3月20日付G1サイト(3)によると、同州の治安維持のために1億レアルを投じることも発表していた。


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