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連警がボルソナロ事情聴取=サウジからの豪華宝飾品で

2023年4月7日

5日のブラジリア連警前(Lula Marques/ Agência Brasil)
5日のブラジリア連警前(Lula Marques/ Agência Brasil)

 5日、ボルソナロ前大統領はブラジリアの連邦警察で、サウジアラビア政府から贈られ、違法な形で国内に持ち込まれたプレゼントに関して。事情聴取を受けた。ボルソナロ氏はミシェレ夫人に贈られ、税関で差し押さえられた宝石類について、「昨年10月までその存在を知らなかった」と答えているが、供述内容に矛盾も指摘されている。5日付エスタード紙サイト(1)などが報じている。
 これはボルソナロ氏がサウジアラビアから贈られた宝石や時計、万年筆などを詰め合わせたプレゼントのことで、その内の一つは2021年10月にサンパウロ州グアルーリョス空港の税関で引っかかり、没収された。
 また、もう一つは、サウジアラビアを訪問した派遣団により、国内に持ち込まれてから約1年後にボルソナロ氏の元へ届けられていたことがわかり、物議を醸した。また、2019年にはもう一つのプレゼントを受け取っていたことや、ボルソナロ氏が受け取った二つのセットは申告、納税で問題があることも明らかになっている。
 ボルソナロ氏はその供述で、「(ミシェレ夫人への)プレゼントのことを知ったのは2022年10月になってから」と語り、ベント・アルブケルケ鉱山動力相(当時)の側近が所持していたプレゼントがグアルーリョス空港の税関に没収された際、なんとか取り戻そうとして騒ぎになったことは知らなかったという。
 だが、同空港での騒ぎの後、連邦政府は少なくとも8度、プレゼントを取り戻そうと画策している。また、昨年末、重要側近だったマウロ・シジ氏を介し、空港税関が保管中のプレゼントを取り戻そうとした疑惑に関しては、「外交的な恥を残さないようにした」と述べている。
 プレゼントは三つで1800万レアル相当の価値があるが、グアルーリョス空港で没収された宝石類のセットは1650万レアル相当のものだった。
 なお、ボルソナロ氏が2019年10月に直接受け取ったプレゼントは、連邦会計検査院(TCU)の命令に従い、4日にボルソナロ氏の弁護士が返却手続きを行っている。
 他方、シジ中佐も同日、サンパウロ州連警で事情聴取を受け、「プレゼントを探す行為は法の範囲内でのものだった」などと主張している。


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