《ブラジル》米国がビザ料金を値上げ=発給まで1年以上、迅速化へ

5月末から、ブラジルでの米国の観光ビザの発行料金が値上がりする。12日付ヴェージャ誌サイト(1)(2)(3)などが報じている。
米国大使館からの情報によると、米国への観光ビザ発行料金は5月30日から、現行の160ドルから185ドル(12日の為替レートで925レアル相当)になる。
これは当初の予定よりは低い数字で、最初の予想では245ドル(1208レアル)になるはずだったという。
また、他部門でも値上げが行われる。例えば一時労働者用のビザ(範疇はH、L、O、P、Q、Rに該当)の場合は190ドルから205ドルに、商用や国際投資家、特殊技術者用のビザ(範疇E)では205ドルから315ドルに上る。
米国政府によると、ビザ発行料金は2012年から調整されていなかった上、ビザ取得の迅速化が求められる中、要請に応えるための費用の収支バランスを考慮した上で行われるものだという。
米国へのビザ発行料金値上げはビザ取得までが長期化する中で起きている。サンパウロ市でのビザ待ち期間は571日で、ブラジリアでは479日、リオ市では458日、レシフェ市では381日かかるといわれている。発行の遅れは2020年からのパンデミックで一層加速している。