連邦検察庁がモロ上議を起訴=メンデス判事への侮辱発言で
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連邦検察庁は17日、セルジオ・モロ上議(ウニオン)が根拠もなく、最高裁のジウマール・メンデス判事が「人身保護令を売った」と発言した件で、モロ氏を名誉毀損罪で最高裁に告発した。17日付G1サイト(1)が報じている。
これは14日にネット上で拡散され、メンデス判事自身が検察庁に送付した動画に関する判断だ。それは、モロ氏があるフェスタに私服で参加した時のもので、他の参加者との会話で「いや、それは保証金だ。ジウマール・メンデス判事から人身保護令をもらうためのな」と発言した様子が収録されていた。これは、メンデス判事があたかも不正を行っているかのように虚偽拡散したものとして、大騒ぎになった。
検察庁のリンドーラ・アラウージョ副長官はこれに対し、モロ氏の言動は名誉毀損などの罪にあたると判断。17日に最高裁に対して起訴を行った。その際、最高裁が4年を超える実刑判決を下した場合は上議の任期の剥奪もあり得るとした。この件は最高裁のカルメン・ルシア判事が扱うことになる。
これに対してモロ氏は17日、くだけた場での「冗談の文脈での不幸な言動ですが、現在、他の事件で私を誤って非難しようとしている同じ人々によって文脈と関係なく切り取られて編集されたもの」と主張し、メンデス判事への侮辱行為であることを否定した。
モロ氏は現在、ラヴァ・ジャット作戦担当判事時代に恐喝を行ったとして、オデブレヒト社の担当弁護士だったタクラ・ドゥラン氏から訴えられている最中だ。動画が出回った日は、モロ氏の法律事務所の共同経営者の父親でもあるマルセロ・マルセッリ第4地域裁判事が前日にタクラ氏に課せられていた予防拘禁令を復活させたことで話題に拍車がかかっていた。
メンデス判事とモロ氏はかねてから犬猿の仲として知られ、メンデス判事による批判的発言も少なくない。メンデス判事は今年3月にも、「汚職撲滅を唱える人物は金が好きなようだ」とモロ氏を揶揄していた。
なお、タクラ氏への予防拘禁令復活は14日に第4地域裁によって否定されており、国家法務審議会が調査に乗り出している。