サンパウロ市=豪雨により各地で洪水=秋に突入後も雨が続く
18日、サンパウロ市内で強い雨が降り、各地で洪水などの被害が相次いだ。同日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
今回の雨はパラナ州海岸部とサンパウロ州の間で発達している寒冷前線によって引き起こされたもので、不安定な天候をもたらしている。18日は最高気温も23度を超えないほど落ち込んでいた。
聖市の非常事態管理センター(CGE)は同日朝、市内全域に洪水注意報を出した。市内では少なくとも25カ所で洪水が発生し、北部サンターナのバスターミナルが水浸しとなる、北部フレゲジア・ド・オーのジョアン・パウロ大通りが冠水して車も通れなくなる、中央部ボン・レチロの洋品店街で知られるジョゼ・パウリーノ街の店舗に水が入ってくるなどの被害報告が相次いだ。
また、CPTM8号線ではサグラド・コラソン駅~ジャンジラ駅間の線路が冠水し、減速運転となった他、バルエリ駅~イタペヴィ駅間でも長時間、停車状態が続いた。
他方、現在工事中の聖市地下鉄6号線付近では、工事開始後は洪水がより頻繁に起こるようになり、問題となっているという。
さらにコンゴーニャス空港でも欠航こそ出なかったものの、遅れる便も複数出ている。
聖市では今年の夏、1943年以降で3番目となる降水量を記録したばかりだった。