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有機栽培作物守る虫の工場=サンパウロ州内陸部に

2023年4月25日

ピーマンの葉の裏にびっしりとついた害虫(20日付G1サイトの記事の一部)
ピーマンの葉の裏にびっしりとついた害虫(20日付G1サイトの記事の一部)

 無農薬の有機栽培野菜は健康上の理由などから付加価値が高く、市場でも需要が伸びているが、無農薬であるために虫害も受けやすい。この問題に対応するため、サンパウロ州内陸部の有機栽培農園では害虫(プラガ)を食べる虫を育てる「虫の工場」を作り、大きな収益を得ていると20日付G1サイト(1)(2)が報じた。
 サンパウロ州イタチンガの有機栽培農園の虫工場では、害虫を食べるガの幼虫を大量生産している。ガはクリオピデオと呼ばれ、その幼虫はピーマンの葉の裏にびっしりとついた害虫を食べる。幼虫は1キロ1・3万レアルで販売しているという。
 成虫は虫を食べないため、ビール酵母や蜜、水で育て、メスに卵を産ませ、繁殖させる。幼虫は共食いするため、もみ殻に餌を混ぜて、互いが出会わないようにして育てなければならない。
 繁殖に手間はかかるが、クリオピデオの年間売上は7800万レに上るという。
 虫を育て、その効果を確かめる研究員達はプラゲイラと呼ばれている。
 菌類やバクテリアによって作物に病気をもたらす他の生物を駆逐する研究も進められているという。

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