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サンパウロ州=手足口病が149%増加=3カ月間の症例は391件

2023年4月25日

男児の口の周りにできた典型的な病変(ウィキペディア)
男児の口の周りにできた典型的な病変(ウィキペディア)

 サンパウロ州保健局が、今年の手足口病患者数は391人で、昨年同期比(157人)149%増と発表したと21日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 手足口病は5歳までの子供を中心に夏~秋に流行するウイルス性の季節性感染症で、口の中や手のひら、足の裏などに水泡性の発疹が出る。感染経路は患者の鼻や咽頭からの分泌物、便などによる接触感染が多いだが、飛沫感染も起こる。高熱が3日程度続くことや強い頭痛を訴えることもあるが、特効薬や予防接種はなく、対症療法的な薬投与が行われる。多くの場合は7~10日程度で自然に治るが、稀に急性髄膜炎を合併し、急性脳炎を起こすことがある。
 1~3月の症例391件は既に、2022年の年間患者数385人を超えている。州保健局によると、同州での手足口病の感染者発生は秋が中心で、今年の患者数はまだ増える可能性が大だ。
 感染を予防する手段は手洗いやうがいで、おむつの適切な処理やこまめな手洗い、タオルや食器類を共用しないなどの注意も必要。ウイルスの一部はアルコール消毒に対する抵抗性が高いので、手洗いは石鹸と流水を使うことが望ましい。ウイルスに汚染された可能性のある物の表面の消毒には熱湯煮沸の他、塩素溶液やエチルアルコール溶液(70%)を使うことができる。
 感染者は7日程度または症状が消えるまで自宅で療養することが望ましい。子供は免疫ができていないことが多いのでなおのこと、保育園や幼稚園は休ませた方がよい。


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