サンパウロ市=第1Qに交通事故死増加=2016年以降で最多に

サンパウロ市では2023年第1四半期(Q)に交通事故の死者が増え、第1Qとしては2016年以降で最多だったことがわかった。24日付フォーリャ紙(1)が報じている。
23年第1四半期の聖市での交通事故の死者は209人で、前年同期比で11%増を記録した。
死者が最も多かったのはバイクでの事故によるもので、全体の約40%に相当する83人が亡くなっていた。2番目に多かったのが通行人で、約33%にあたる70人が路上を歩いていて事故に遭って亡くなっていた。
リカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)は先週、「10万人につき4・5人まで」とする交通事故目標を撤回。その代わりに、交通事故多発地帯の監視強化、啓もう活動などを含む、18の交通事故対策を開始している。
交通関係の2人の専門家によると、交通事故が増加した原因として、コロナ対策が緩和されたことや、車やバイクの通行量が増大したことが考えられるという。地理統計院(IBGE)によると、サンパウロ市のバイクの年間通行量は、2016年当時の89万5千台から120万台へと30%増えたという。