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シコ・ブアルキ、4年遅れで文学賞受賞=前大統領が授賞を拒否

2023年4月26日

 24日、ポルトガルで、シコ・ブアルキに対する、ポルトガル語文学で最も権威ある賞「カモンエス賞」の授賞式が4年遅れで行われた。ボルソナロ前大統領が授賞を拒否していた。24日付UOLサイト(1)が報じている。
 1960年代からブラジルを代表する歌手であり、劇作家、小説家としても多数の有名作を残しているシコは、かねてから文学面での評価が高く、2019年度のカモンエス賞に選ばれていた。
 だが、ボルソナロ前大統領が授賞を認める書類への署名を拒否したため、授賞式は行われないまま、4年が過ぎた。それはシコがルーラ大統領、並びに労働者党(PT)の支持者として知られていたためだ。
 同賞の授賞は、ルーラ大統領のポルトガル訪問日程の一環として行われた。
 シコは受賞の際に、「前大統領が行った珍しく良いことは、ルーラ大統領が署名をする場所を空欄として残しておいてくれたことだった」と冗談交じりに語った。
 ルーラ大統領は「近年におけるブラジル文化に対して犯された最大の過ちを正せて嬉しい」「この賞は検閲に屈しなかった才能に対するものだ」との言葉で、シコを称えた。
 シコは軍政時代(1964〜85年)に、言葉の裏の意味を利用して検閲をかいくぐり、軍政批判の曲を発表していたことでも知られている。


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