site.title

連邦警察=不法な金採掘と伐採を摘発=逮捕1人、伐採業者12人起訴

2023年5月17日

奴隷労働状態だった金鉱夫らの寝所(Policia Federal/Divulgacao)
奴隷労働状態だった金鉱夫らの寝所(Policia Federal/Divulgacao)

 連邦警察が12日、パラー州リオ・マリアで金の不法採掘と環境犯罪撲滅のためのラゴア・セッカ作戦を遂行し、1人を逮捕、奴隷労働状態だった労働者6人を救出したと13日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 連邦警察はこの日、リオ・マリア農村部での家宅捜査令状3件を手に捜査を開始。金の不法採掘が確認された現場では、土地の所有者が現行犯逮捕され、連発銃、弾丸、トラック、油圧ショベル、定置式エンジン2基が押収された。男性は不法採掘と環境犯罪、銃火器の不法所持、奴隷労働、国の資産の不法使用で起訴され得る。現場では警官到着時も金採掘を行っていたが、国家鉱業監督庁による許可がないため、作業は即刻停止された。
 また、作業員達は採掘現場脇のキャンバスで覆った、トイレもない小屋で寝泊まりしていた。台所は即席で不衛生な状態だった。作業員は適切な保護具もなく、裸足かスリッパ履きで疲労困憊するほどの長時間労働を強いられていたという。
 また、12日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、11~12日は連警警官80人、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)と国立インジオ保護財団(Funai)の専門家11人が、ロンドニア州カリプナ先住民居住地で侵入者排斥のための作戦を行った。
 作戦の目的は不法な土地の分譲・販売と不法な木材伐採に関与した人々の特定で、初日は1人が逮捕され、伐採業者12人が起訴された。また、7400立方メートルの木材(時価120万レアル)が押収され、14社に151万レアルの罰金が科せられた。各社の倉庫で収集されたサンプルからは、木材の種類と森林産物の公的管理システム(Sisdof)に申告された内容が一致していない可能性も判明した。
 連警は11日の会見で、先住民居住地内にある12の大規模かつ主要な森林伐採警戒地点と、カリプナ先住民居住区周辺の20の伐採会社と製材所で捜査活動を行ったと発表。先住民居住地で伐採した木材は、森林産物の起源を記載する書類を偽造して販売されていることも指摘した。
 一連の活動は、法定アマゾンや先住民居住地は広範囲で金の不法採掘や不法伐採などの破壊活動や搾取の対象となっており、先住民の生活や健康が様々な形で脅かされていることを示している。


ペトロブラス=価格決定方法見直し決定=国際基準辞めて値下げへ前の記事 ペトロブラス=価格決定方法見直し決定=国際基準辞めて値下げへ下院審議=財政均衡法案の妥協点探る=支出抑制や罰則など盛込む=政府が歩み寄り、来週投票次の記事下院審議=財政均衡法案の妥協点探る=支出抑制や罰則など盛込む=政府が歩み寄り、来週投票
Loading...