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選挙高裁=連邦議員3人に罰金刑=大統領選での虚報拡散で

2023年5月20日

18日の選挙高裁(Alejandro Zambrana/Secom/TSE)
18日の選挙高裁(Alejandro Zambrana/Secom/TSE)

 選挙高裁が18日、選挙での虚報拡散でマラ・ガブリリ上議(民主社会党・PSDB)と、フラヴィオ・ボルソナロ上議、カルラ・ザンベリ下議(共に自由党・PL)に1万レアルの罰金を科したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 事の発端は大統領選決選投票前の昨年10月、シモネ・テベテ氏の副大統領候補だったガブリリ氏がジョーヴェン・パン(以下JP)局のインタビューで、大統領候補(当時)のルーラ氏をセルソ・ダニエル氏殺害事件から切り離す計画に関する情報を持っていると語ったことだ。
 この発言はルーラ氏の対抗馬で再選を目指していたボルソナロ大統領(当時)の支持者達に共有され、ネットワークで拡散された。フラヴィオ氏とザンベリ氏も情報を共有し、ルーラ氏をダニエル氏暗殺に結び付けた投稿を行ったとされた。
 ルーラ氏を推す連立政党のブラジル・エスペランサは選挙高裁に訴え、インタビューの内容や投稿の削除を要請。選挙高裁が要請を認める司法判断を出した後、議員達は投稿を削除したが、この司法判断の是非を審理した際、ガブリリ氏がJP局を利用し、セルソ・ダニエル事件に関する誤った情報を正当化したと過半数が判断し、罰金を科した。
 最新メンバーのカシオ・ヌネス判事は殺人事件に関する調査の必要性も説いたが、アレッシャンドレ・デ・モラエス長官は同件の調査は何度も行われ、犯罪関係者の有罪判決も含めた結論が出ていると指摘。同長官は、この事件は選挙の度に持ち出されると、事件の特殊性を強調し、JP局も批判した。
 フラヴィオ氏の弁護士は、依頼人はインタビューを共有しただけで虚報拡散にはあたらないと弁明。共有したビデオは殺害事件に関する新事実に関するもので、虚報とは言えないとも付け加えた。
 ザンベリ氏の弁護士も同様の主張を行い、司法判断には罰金規定は含まれていなかったことも主張した。ガブリリ氏とJP局はコメントを出していない。


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