シジ容疑者=連警の事情聴取で沈黙貫く=弁護士の作戦で黙秘行使か
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3日に逮捕され、拘束が続いているボルソナロ前大統領の右腕役の陸軍中佐マウロ・シジ容疑者が18日、連邦警察から事情聴取を受けたが、沈黙を貫き通した。同日付G1サイト(1)(2)などが報じている。
シジ容疑者はこの日の14時20分頃、ブラジリアの連邦警察に到着。そこで証言することを求められた。
連察はシジ氏に対し、同氏が逮捕される理由にもなった、妻をはじめとした同氏の家族計4人やボルソナロ前大統領と長女のラウラさんのコロナワクチンの接種記録改ざんに関して知っていることを話すように質問されたが、黙秘権を行使し、約40分間、黙りとおした。
同容疑者の弁護士は、シジ氏が当該資料に十分に目を通せていないことを黙秘の理由としてあげている。
G1サイトは、これを「弁護士が新しく交代したことでとった作戦」と解釈している。シジ氏の弁護士はつい先日、交代したばかりで、新担当者は報奨付証言の専門家として知られている人物だ。
これに関しては、陸軍元大佐でもあったシジ氏の父親の意向であるとも報じられている。父親は弁護士に対して、「証言を行うタイミングを早めないでほしい」と頼んでいたという。
16日にはボルソナロ前大統領が連警で証言を行っており、シジ氏が関わっていることが疑われるすべての件に関して関係がないと主張。自身に関しても、ワクチンの接種記録改ざんのことは知らなかったとし、計画的犯罪を否定している。
ボルソナロ氏は接種記録改ざん問題に関して、自身の政権下で作られた保健関係のアプリ・システム「コネクテSUS」による手違いであると主張しようとしている。
前政権の通信相で、ボルソナロ氏の広報役を務めているファビオ・ワインガルテン氏は、シジ氏のこの日の沈黙に関して、問題ないとしている。