インドネシア=麻薬犯罪被告が裁判で謝罪=SC州出身で19歳の女性
インドネシアで麻薬密輸容疑で逮捕されたブラジル人女性が5月30日、結審前の最後の公判でインドネシア当局に対して謝罪した。同国では麻薬の密輸は重罪に当たる。5月30日付G1サイト(1)が報じている。
マヌエラ・ヴィトリア・デ・アラウージョ・ファリアス被告は現在19歳で、昨年12月に出身地のサンタカタリーナ州フロリアノーポリスからバリ島に向かったが、現地の空港でカバンから約3キロのコカインが見つかり、逮捕された。以来、拘束が続いている。彼女の逮捕は同国のブラジル大使館を通して家族に伝えられた。
マヌエラ被告は、犯罪組織から「バリでサーフィンのレッスンを行う」と騙され、麻薬を運ぶ役として利用されたと主張。家族が雇った彼女の弁護士は、「嫌疑の元となった麻薬は存在しない」と主張している。
同被告の裁判は4月に始まっており、現地検察が先週、12年の実刑を求刑された。同国の麻薬犯罪の刑は重く、長期の実刑か終身刑、最悪の場合は死刑もあり得る。
同被告は弁護士の指導に従い、5月30日に行われた結審前最後の公判で、「インドネシアを汚してしまって申し訳ない」と謝罪した。結審は現地時間の6月8日に予定されている。