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国内総生産=第1四半期は1・9%成長=農業牽引、予想超える伸び

2023年6月2日

GDPを牽引した農牧業(Embrapa Agropecuária Oeste/Divulgação)
GDPを牽引した農牧業(Embrapa Agropecuária Oeste/Divulgação)

 地理統計院(IBGE)が1日、第1四半期の国内総生産(GDP)は前期比で1・9%成長し、2・6兆レアルに達したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。

四半期毎のGDPの推移(1日付G1サイトの記事の一部)
四半期毎のGDPの推移(1日付G1サイトの記事の一部)

 第1四半期のGDPは昨年同期比で4%、12カ月間では3・3%成長した。また、2・6兆レアルという数字は1996年の統計開始以来で最大で、パンデミック前の2019年第4四半期比では6・4%増えた。
 第1四半期の成長を牽引したのは、前期比で21・6%成長した農牧業だ。IBGEによると、農牧業を最も牽引したのは、第1四半期に生産量の70%が集中し、穀物生産の中心を占める大豆だったという。大豆の収穫は上半期の農牧業の中心を占めている。大豆の収量は、生産性の向上もあり、前年比で25%増え、新記録を更新する見込みだ。
 また、運輸・交通と金融業が1・2%ずつ成長したことなどを受けて、0・6%成長したサービス業も、GDPを牽引した。
 一方、工業は前期比で0・1%減少した。IBGEはこの数字を安定状態と評価しているが、再工業化への取り組みは更に重要性を増しそうだ。生産部門が使う機械や設備(資本財)と生産部門で使う工業投入財(中間財)は減少したが、鉱業と採石業は2・3%増、電気と水道、ガス、下水、廃棄物の管理は1・7%増えた。
 他方、建設業と製造業は各々、0・8%と0・6%減少した。これらの部門の業績は融資の可否や返済に伴う経費増の影響を受け易く、経済基本金利(Selic)の高止まりが足かせとなっていると見られている。
 需要という観点から見ると、商品やサービスの輸出は0・4%減少したが、輸入はそれを上回る7・1%減を記録した。
 高インフレと負債の増加、融資に伴う返済増などの制限はあったが、ここ数カ月間の労働市場の改善や賃金上昇などを受け、家計消費は0・2%増加。公共支出も0・3%増えたが、投資を意味する総固定資本形成は3・4%減少した。
 これらの数字を昨年同期と比べると、農業は18・8%、サービス業は2・9%、工業は1・9%、輸出は7%増加。家計消費は3・5%、公共支出は1・2%、投資も0・8%増となっている。


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