デゼンローラ=連邦政府が負債軽減策発表=低所得者の借金返済で便宜

連邦政府が5日、債務不履行者の負債再交渉のためのデゼンローラ・ブラジルを発表し、6日付官報に暫定令(MP)を掲載と6日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
デゼンローラ計画は新記録を更新中の債務不履行を減らし、庶民の負担を減らすための試みで、年初から準備が進められてきたが、証券取引所(B3)による、債権者が再交渉を順守するためのコンピューターシステム開発を待っていたため、発表が遅れていた。実際の適用には種々の手続きが必要で、交渉開始は7月からになる。
同計画の対象は世帯所得が最低賃金二つまでで統一登録システム(CadUnico)に登録されており、2022年末日までの負債が5千レアルまでの人だ。同グループの債務者が約束を履行できない時は流動性を国庫が保証するため、債権者が大幅な割引を提供して一括返済とする可能性があるが、最大60回の分割も可能だ。返済は銀行口座からの引き落としかPIX、振込用紙の中から選択できる。利息は月1・99%の予定で、最初の支払いは30日以内に行う必要がある、
前記の条件以外の人は銀行との直接交渉となる。こちらは国庫による保証はないが、銀行側は割引率次第でクレジット提供額が増えるという恩典が付く。
負債額が100レアル以下だと負債が即刻免除され、クレジット保護サービスの債務不履行者リストの名前も消される。今回の対象は銀行を通した負債のみで、水道代や電気代などは対象外だが、それでも約7千万人が恩恵を受ける見込みだ。