バイア・ファーム・ショー=ルーラが農業の重要性強調=76億レアルの農業支援策も公表

バイア州ルイス・エドゥアルド・マガリャンエスで6日に開かれた第17回バイア・ファーム・ショーで、ルーラ大統領が農業の重要性を改めて強調。カルロス・ファヴァロ農相も76億レアルの農業支援策を公表と6日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。

ルーラ氏は開会式の挨拶で、工業との比較と、家族農などの中小規模農家と大規模農家やアグロビジネスとの関係に言及した。工業との比較は、現政権が「再工業化」を口にしていることや、工業化擁護者の「一次産品の輸出国で終わりたくない」「コモディティだけではなく工業製品を輸出したい」といった言葉を受けたものだ。
ルーラ氏は「農業と工業は共に必要で、互いに補完し合うもの」「農業が順調な時は機械工業も順調だ。双方の価値を認める必要がある」と説いた。
また、中小規模の農家とアグロビジネスは「両方必要で、ライバル関係にはない」「ブラジルには100ヘクタール以下の生産者が460万おり、両方が国を助けている」と説き、ライバル意識の扇動にも釘を刺した。
連邦政府は76億レの農業支援策も発表。内36億レは農業生産そのもののためのサフラ計画、残る40億レは倉庫の建設や拡張、灌漑工事、牧草地の形成や回復、再生可能なエネルギー源による発電と供給、所有地の適正化などのための農業融資に充てられる。
ファヴァロ農相によると、後者の融資はドル建てで、農業機械のためだけでなく、計画推進のための融資だという。これにより、石灰石購入や牧草地から農地への転換、機械や倉庫への投資など、生産者が必要とするものは皆、ここからの資金提供が可能となる。
同相は、バイア州知事や官房長官、同州の農業系議員らと物流の競争力を高めるための事業提携について話し合い、農務省と州・連邦政府、生産者が木橋の架け替えや幹線道路に砂利を敷き、舗装済みの高速道と統合する工事などで協力することでも合意している。
これらの資金は国立経済社会開発銀行(BNDES)が提供。最大で年8・06%+ドルの変動分の固定金利で、返済期間は120カ月、猶予期間は最大24カ月だ。同行上半期に約110億レアルを農業部門に提供。ブラジル銀行も5月に同部門に約150億レアルの投資を行った。