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恋人の日の売上は19年超=それでも昨年実績比減?

2023年6月13日

ショッピングセンター(©Valter Campanato/Agencia Brasil)
ショッピングセンター(©Valter Campanato/Agencia Brasil)

 全国財・サービス・観光商業連合(CNC)が7日、今年の恋人の日(12日)の売上は25・4億レアルに達し、インフレ調整後の金額で比べると新型コロナパンデミック前の2019年に記録した25・3億レアル並みの水準に戻る見込みと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 それでも、昨年の26億レアルより2・2%減となる。恋人の日は年間で6番目の書き入れ時だ。
 CNCのエコノミスト、ファビオ・ベンテス氏によると、今年の売上が昨年を下回るとの予想は、高インフレと高金利で購買力が落ち、分割払いや銀行などからの融資が必要な大口の買い物は避ける傾向にあることが主な原因だ。
 ファビオ氏は、インフレは沈静化に向かっており、現在の12カ月間累積の広範囲消費者物価指数(IPCA)は4%を割っているから、クレジット市場の動きが売上減少を招いた原因だという。
 恋人の日は例年、電化電子製品のような耐久消費財の売上が伸びる時期であることも、クレジット市場の動きの影響を受けやすくしている。クレジット市場の動きは、医薬品や香水、化粧品を除いた全部門の売上に影響すると見られている。
 現在の小売売上は、祝日か否かの影響を受けにくいガソリンなども含んだ本質的な商品に集中しており、薬局や香水、化粧品を扱う店、スーパーなど、クレジットをあまり必要としない部門では売上増が見込まれている。
 また、平均購入価格が電子機器などよりも低いため、衣料品は依然として人気が高い。衣料品、履物、アクセサリー部門を合わせた売上は全体の41%に相当する10・21億レアルにあたる見込みだ。それでも、売上は昨年比で6・4%減となると見られている。
 5月26~29日にリオ市内で行われた調査では、恋人の日のプレゼントの予定購入額の平均は200レアルで、母の日の167レアルやイースターの107レアルを超えた。
調査では50・1%がプレゼントを購入すると答えた一方、45・7%は買わないと答えたという。プレゼントの候補は、衣類33・3%、香水や化粧品21・7%、靴や鞄、アクセサリー17%、宝石や装飾品8・3%で、プレゼント購入予定者の65・2%は店頭で、27・3%はネットで購入する予定だと答えている。
 中銀によると、今年4月の信用オペレーションの平均金利は昨年同期を大幅に上回る年59・7%に達しており、恋人の日としてはここ6年間で最高の金利となった。また、債務を抱える家庭は増加の一途で、負債額の平均が平均収入の30%を超える状態も1年以上続いている。


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