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ルーラ、フランシスコ法王と面会=欧州訪問でイタリア大統領らとも会談

2023年6月22日

法王と抱擁するルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)
法王と抱擁するルーラ大統領(Ricardo Stuckert/PR)

 欧州を訪問中のルーラ大統領は21日、イタリアで同国大統領や首相、フランシスコ法王と面会・会談を行った。同日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じている。
 ルーラ氏は左派系の元首相マッシモ・ダレマ氏やイタリア民主党書記長のエリー・シュライン氏と会った後、ローマのクイリナーレ宮殿を訪れ、セルジオ・マッタレッラ大統領に迎え入れられた。
 大統領同士の会談では、EUとメルコスルとの間の自由貿易協定の話題や、両国の大学間の交流や両国間の貿易強化などを話し合った。EUとメルコスルとの間の協定は2019年に合意が成立した後、各国議会の承認が必要となっていたが、国によって反対などが起き、思うように進んでいないのが現状だ。
 ルーラ大統領夫妻はマッタレッラ大統領主催の昼食会後、バチカン市国に入り、フランシスコ法王との面会、会談を果たした。アルゼンチン出身の法王はルーラ氏とは旧知の仲で、ルーラ氏がラヴァ・ジャット作戦で実刑判決を受けて服役した際も、「不公正な裁判によるもの」と主張していた。
 ルーラ氏と法王はウクライナ戦争を中心とした世界平和の話や、飢餓撲滅、先住民族の人権尊重、気候変動問題などについて話し合った。
 伝統となっている法王とのプレゼント交換では、ナザレの聖母マリアの絵を贈呈した。ルーラ氏は10月にパラー州ベレンで行われる伯国の主要な宗教祭典のシリオ・デ・ナザレに法王を招待している。法王はルーラ氏に対し、「平和とは儚い花」と書かれた銅のプレートを贈呈した。
 ルーラ大統領はこの後、ローマのキージ宮殿でジョルジャ・メローニ首相とも会談も行った。同首相は極右主義で知られ、ルーラ氏と主張が大きく異なることから会談が行われるかは直前まで微妙だったが、ブラジル側からの依頼をメローニ氏が直前に受諾したことで会談が実現。同首相はルーラ氏が同国のテロ犯チェーザレ・バティスティ氏を保護したとして批判していた。
 また、服役中のルーラ氏を訪問したこともあるローマのロベルト・グアルティエーリ市長とも会談した。
 ルーラ大統領の一行は22日にはフランスに渡り、パリでマクロン大統領と会談を行う予定だ。


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