上院=ガリポロのサバチーナ延期=中銀通貨政策担当理事として
上院経済問題委員会(CAE)は21日、中央銀行の通貨政策担当理事に指名されたガブリエル・ガリポロ氏の承認を巡るサバチーナ(口頭試問)を来月4日に延期すると発表した。ガリポロ氏はフェルナンド・ハダジ財相に次ぐ財務省ナンバー2だった人物で、20日に財務省での任務を解かれている。21日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ガリポロ氏のサバチーナは27日に予定されていたが、この日は北東部でフェスタ・ジュニーナ(6月祭り)が行われ、北東部の上議が参加できないため、1週間の延期となった。
これに伴い、監査担当理事に指名された同銀職員のアイルトン・デ・アキノ・サントス氏のサバチーナも日程が変更された。
ガリポロ氏の中銀理事指名はルーラ大統領によって行われた。この背景には、経済基本金利(Selic)を13・75%のまま高止まりさせている中銀のロベルト・カンポス・ネット総裁に対する強い不満がある。中銀総裁は現在の憲法では大統領が更迭することができないため、現政権の財政政策などに関与してきた同氏を理事に指名することで、同総裁や通貨政策委員会に圧力を加えようとする試みだ。