サンパウロ市=夜中に未成年者の配達員=なおも続くアプリ就業違反
アプリの配達員で未成年者の就労基準を破る雇用が行われている現状がサンパウロ市で指摘されたと、23日付フォーリャ紙(1)が報じている。
報道によると、取材に答えた30代の弁護士の男性は、21時過ぎのiFoodの配達で、「50代の女性」が自転車で届けることになっていた出前が到着して玄関に行ったところ、その時間帯には就業してはならない未成年者が立っていたと語った。その少年は15歳で、一緒についてきた少年は12歳くらいだったという。
「夜遅く、寒い中、労働法による恩恵もなく、労働手帳もない少年たちが働いていた。尋ねてみたら、母親の口座を使って働いていると答えた」と、その弁護士は語っている。
フォーリャ紙は、アプリの配達員の何人かにこのような状況は存在するのかと尋ねたところ、その中の一人が「そのようにして働き始めた人を知っているが、今はそれが発覚するとアプリが凍結されるので難しくなっている」と答えたという。
また、別の配達員の男性は、「パンデミックの頃に未成年で働き始め、1日280レアルくらい稼いでいた。でも、今は80レアルだ」と答えている。
こうした14〜17歳の未成年就業はパンデミックの最中にアプリでの配達業界で問題となり、労働検察が企業に対して対策を講じていた。iFoodはフォーリャ紙に対し、「そのような就労の撲滅に勤めている」と答えている。