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ペトロブラス=24・4万haの森林回復=22年持続可能性報告で

2023年6月27日

修復作業中のマタ・アトランチカの原生林(©MPRS/Divulgacao)
修復作業中のマタ・アトランチカの原生林(©MPRS/Divulgacao)

 ペトロブラス社が24日に発表した2022年の持続可能性報告によると、22年中に同社の支援を受けた社会計画によって回復または保護された原生林は、リオ市二つ分以上の24・4万ヘクタール(ha)に上ることが分かったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 22年の持続可能性報告には、温室効果ガス排出量の39%削減や事業の脱炭素化に関連した、環境、社会、ガバナンス(ESG)問題に関する情報や指標、取り組みが含まれており、原生林の回復はその結果の一つだ。
 社会的責任部門のエグゼクティブマネージャーのジョゼ・マリア・ランジェル氏は、ブラジルの生物群系における保全・修復作業は、次世代に持続可能な未来を保証し、温室効果ガス排出量を削減するという私達の取り組みを反映するものとし、同社が支援するプロジェクトでは、森林破壊を防ぐことで、二酸化炭素換算で230万トンの温室効果ガスの排出を回避できると説明した。
 同社は事業を展開する全てのセグメントで排出効率を向上させており、2015~22年には温室効果ガスの排出量を39%削減することに成功した。この実績は2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにするという目標に沿ったもので、低炭素ビジネスにおける事業拡大という、同社の取り組みを強化している。
 2023年は社会環境プロジェクトで最大規模の公募を始めており、北部と北東部を中心に、社会環境プロジェクトに4億3200万レアルを投資する見通しだ。社会環境プロジェクトの中には動物相の保護のための取り組み支援が含まれている他、236種の動物種の監視や研究、保護が行われている。これらの動物種の内、ピューマやバク、大アルマジロ、ミナミムリキ(サルの仲間)、サンゴや鳥、亀など、58種は絶滅の危機に瀕している。
 漁師や観光客、沿岸地域住民など、海洋生態系と共に生きるコミュニティとの環境教育活動も展開中で、海洋生物の多様性保全プロジェクトからなるRede Biomarと、グアナバラ湾周辺の環境活動に焦点をあてたRedaguaの二つが際立っている。


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