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JICA=田中理事長らに感謝伝え=トメアスーで歓迎夕食会

2023年6月28日

歓迎夕食会に出席した田中理事長(右から4人目)
歓迎夕食会に出席した田中理事長(右から4人目)

 6月11日から16日までブラジルを訪れた田中明彦国際協力機構(JICA)理事長らが15日、アマゾン地方最古の日本移民入植地パラー州トメアスーを公式訪問した。田中理事長らはサンタクララ墓地で慰霊碑献花を行い、トメアスー文化農業振興協会(ACTA)で幹部らと意見交換、移民資料館視察を行い、夜はACTA主催の歓迎夕食会に出席した。
 夕食会でACTA柴田一宇(かずひろ)シルビオ会長は「田中理事長ご一行をお迎えすることができ、大変嬉しく思います。日系人社会を代表して理事長をはじめとするJICAの皆様を歓迎します。トメアスーの日系人社会の発展は日本政府やJICAのご支援なしには語ることができません。深く感謝いたします。現在、2029年開催の日本人移住100周年記念式典に向けて準備をしており、トメアスーにおける生物多様性に配慮した持続可能な農業・アグロフォレストリーを世界に広める活動を進めています」と歓迎の言葉を述べた。

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 トメアスー総合農業協同組合(CAMTA)乙幡敬一アルベルト理事長も「当組合は今年で92年の歴史となりますが、これまで日本政府やJICAから頂いた資金により、苦しい時を乗り越え、今日まで存続することができています。深く感謝いたします。トメアスーにおけるアグロフォレストリーは、森をつくることが目的ではありません。まずは農家が経済的に安定することが重要です。2025年のCOP30に向けてJICAと一緒にアピールをしていきたい」と理事長来訪を感謝した。
 各団体代表者からも歓迎の言葉が述べられ、最後に田中理事長から、「この度はこのような歓迎会を開催いただきありがとうございます。皆様とお会いでき大変嬉しく思います。日系社会との絆をより一層深めるための協力をさらに進めていきたい」と歓迎会への感謝を語った。
 その後、ACTA婦人部の準備による豪華な日本料理が振舞われ、出席者は舌鼓を打った。約150人が出席し、理事長と歓談や写真撮影を行い、懇親を深めた。

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 16日には、日系学校やアグロフォレストリー農場、CAMTA所有のジュース工場、組合本部を視察し、17日にはパラグアイへ渡った。


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