太陽光発電=水力に次ぐ発電量に=風力超えて14%に

ブラジル太陽光発電協会が28日、全国に設置済みの太陽光発電システムは200万基を超えたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
一般家屋や商用・工業施設、公共施設、農家の所有地などに設けたシステムでの発電量は22ギガワット(GW)に達している。
同協会のバルバラ・ルビン副会長は、設置システム増加は国内の太陽光による発電能力拡大だけでなく、自家発電を望んでいる消費者が多いことも示しており、「電気代の節約もだが、国が持続可能な発展を遂げるのを助けるために自分達の責任も果たそうとしている」からとしている。
太陽光発電量は年頭に風力発電量を超え、国内で生産されるエネルギーの14・3%を占めている。これを超えるのは水力発電の51%のみだ。今年の太陽光発電量は25~28GWと見られ、昨年の18GW弱から大幅に前進する見込みだ。
種々の研究結果によると、200万基のシステムで生産される電力は260万軒の必要電力を満たし得るが、これは国内の消費世帯軒数の3%以下だ。
太陽光発電システムが導入されている自治体は、ミナス、サンパウロ、リオ・グランデ・ド・スル、パラナの各州を中心にほぼ全市に近い5530市に及ぶ。
2012年以降の太陽光発電への投資は1112億レアル、納入税額は298億レに達しており、70万人の雇用も創出してきた。
ルビン氏によると、上半期は政治的な状況やマクロ経済のため、伸びが減速したが、下半期は再び成長に転じる見込みで、設置システム数やその恩恵も増すと見られている。