クルトゥラ書店=高等裁が再開命じる=破産による閉店の3日後
【既報関連】6月26日に閉店したままとなっていた老舗書店リブラリア・クルトゥラが、第3審を担当する高等裁判所(STJ)から破産を無効とする暫定令を得て、急遽再開することになった。6月29日付G1サイト(1)などが報じている。 半世紀以上にわたってサンパウロ市パウリスタ大通りの名物店の一つとして知られていたクルトゥラは、2020年に民事再生の延長を要請したが、「回復の見込みなし」とみなされて拒否され、今年2月に地裁が破産を宣言。5月にそれが確定したことで閉店となった。
だが6月29日、STJのラウル・アラウージョ判事が、サンパウロ市並びに同時に閉店していたリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレの店舗に対し、「最終的に控訴の可能性がなくなり、司法判断が確定するまで」という限定条件付きで再開することを認める暫定令を出した。
同判事はこの暫定令と同時に、2018年に民事再生計画で決められた法的な再生プランで義務付けられた事柄の実行をクルトゥラ側に義務付けている。クルトゥラは民事再生に入る際、2億8540万レアルの負債を抱えていた。
法的には、店舗再開は6月30日から可能な状態となっている。