サンパウロ大都市圏=ビリェッテ・ウニコで大混乱=システムエラーで使用不可に

サンパウロ大都市圏で6月30日、バスなどの公共交通機関利用者が使うビリェッテ・ウニコ(以下、BU)が使えなくなり、市民が大混乱に陥ったと7月2日付フォーリャ紙サイトなど(1)(2)(3)が報じた。 SPトランスによると、約4万枚のBUがシステムエラーで使えなくなったのは6月30日夜だ。バスや地下鉄、都電(CPTM)が利用できなくなったBUは、通常のBUの他、学生用、通勤用、60~64歳の高齢者用と多岐にわたった。
システムエラーで使えなくなったBUは無料で交換してもらえるが、交換は対面対応でしか行わないため、利用者は顔写真入りの身分証明書を持ってバスのターミナルなどの対応ポストに出向かなければならない。
使えなくなったBUに残っていた課金額が新しいBUに移されるのは72時間以内のため、この間に交通機関を利用したい場合は新しいBUに課金する必要がある。対応ポストの営業時間は6時から22時だ。
システムエラーの影響は当初、バスだけと見られていたが、実際には地下鉄やCPTMでも改札を通れない人が続出。通報を受けたSPトランスはシステムエラーの影響を最小限に抑えるために尽力すると共に、サンパウロ市内全域の対応ポストの人員を増やしたりして利用者への対応を強化。また、地下鉄5号線とCPTM8、9号線を運営するヴィア・モヴィリダーデと地下鉄4号線を運営するヴィア・クアットロは、システムエラーで使えなくなったBUの持ち主はただで乗らせるよう指示するなどして対応した。