広い地域で暴風雨の可能性=サイクロンや湿った大気流入で

ブラジル北東部のアラゴアス州では週末に大洪水が発生し、2万4千人余が浸水や家屋倒壊で自宅を離れている上、南部ではサイクロンによる暴風雨など、南部と北東部で風水害が出ている、また、ここ数日間は、北東部、北部から南部や南東部など広い範囲で強い雨や気温低下がみられるという。

10日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、アラゴアス州は7日から強い雨に見舞われ、10日現在で非常事態を宣言した市が31出ている。この数が33に増えるであろうことは10日の時点でも報じられた。10日現在の避難者(知人や親戚宅、避難所に身を寄せている人)は、マトリス・デ・カマラジベの3548人やマレシャル・デオドロの3004人など、計2万4036人に及び、ジョアキン・ゴメス市では死者も出ている。
ペルナンブコ州も19市で被害が出、15市が非常事態を宣言。2862人が避難を強いられている。
また、11日付G1サイト(2)は、南部、南東部、北部、北東部の9州中心に、ここ数日間、サイクロンと寒冷前線の通過などによる影響が懸念されるとの国立気象観測所(Inmet)の予報を掲載。
それによると、1カ月間で3度目のサイクロンや寒冷前線通過の影響が出るのは南部や南東部、中西部で、リオ・グランデ・ド・スル州では11日に暴風雨で倒木や家屋倒壊が発生。同州は11日から、南部3州とマット・グロッソ・ド・スル州では12日から、マット・グロッソ州とロンドニア州、アクレ州南部、ゴイアス州西部と南部、サンパウロ州、三角ミナス、ミナス州南部、リオ州では13日から気温が低下。暴風雨の可能性もある。
他方、アマゾニア、ロライマ、ペルナンブコ、セルジッペなどでは湿った大気流入で大雨が予想されている。